バスケットボールの強豪として知られる帝光中学校は、特に「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時は、無敗を誇っていた。
時は流れ、彼らはそれぞれちがう高校に進学するが「キセキの世代」には奇妙な噂があった。それはもう1人「幻の6人目」がいたと…。
最初が本当に面白くて、思わず5巻まで購入してしまった作品。
が、しかし…
という残念な作品になってきてしまっている。
影が薄い事を利用して、中継役でパスを回すという黒子テツヤ(主人公ではない?)の苗字をとったのがこの黒子のバスケ。
そしてこの黒子テツヤというのが、「キセキの世代」の幻の6人目。
迎えた高校生活。
そこで別々の学校に進んだキセキの世代達が戦っていくわけですよ。
ありがちな設定だけど、個人的には嫌いじゃない。
心惹かれたのが、主人公?の黒子テツヤが、物凄く桁ハズレの運動能力があるとか、ダンク出来るタッパがあるとか、絶対に外さない3Pシューターだとか。
そういうのは一切なくて、体力もなければ、タッパもない。
しかも存在感がとても薄い。
そんな彼がどうしてキセキの世代の6人目だったのか…その理由に面白さを感じた。
黒子は、自分の存在感の薄さとマジックにおける視線誘導のテクニックを応用した「ミスディレクション」で敵のマークを自在にかわし、華麗なスティールとパスワークでチームを得点に導く役割なのだ。
だから黒子は決して一人では勝てない。
彼が生きるのは、スコアラーが居てこそなのだ。
一番好きな台詞は、「ボクは影だ 点を獲る光は黄瀬君です」
光が強ければ強いほど影も濃くなる。
そんな描き方が好きです。
が…本当に最初は面白いんですが、やっぱりバスケものは、どうしてもインターハイでの対決という形になってきますから、そこらが読みなれているせいかいまいち面白くない。
新しい技もどんどん出てくるんですが、何かご都合主義のような気がしてしまうのが残念。
とはいえ、キャラはとても魅力的。
特に紫原敦が好きで、あののほほんとした感じから、急にS的な発言が最高です。
1個先輩の「無冠の五将」の1人、である「鉄心」こと木吉鉄平のズレた感じは、いつも笑わされてしまう。上手いよなぁ。
さっくり読むのにはお勧めだけど、バスケ漫画としては飽きてくるかも。
ご都合主義が好きな人は、結構はまると思う。

